他人と話していて、口臭を感じたことはありますか?
誰しも一度くらいは経験したことがあるかもしれません。
または自分の口や歯から臭いを感じたこと、もしくは口臭があると言われたことがありますか?
現代では口臭についての問題がだんだん大きくなってきていて、スメルハラスメントなんていう言葉も出てきています。
他人の口臭は気になるのに当の本人は全然気づかない…
そしてとても気になって不快感なのに、なかなか指摘しづらい問題でもありますよね。
口臭にはさまざまな原因があり、お口からくるものがほとんどですが全身が由来の口臭もあります。
今回はそんな口臭について、詳しい原因と予防方法、自分の口臭を調べる方法について説明していきたいと思います。
口臭があまりにもひどいと、話すことが嫌になり人とのコミュニケーションにも問題が出てくる場合があります。
そのようなことがないように自分の口臭をチェックし、口臭がある場合はなぜあるのか、どうすればなくなるのかを学んでいきましょう!
口臭の原因は大きく分けて2つに分かれます。
生理的口臭と病的口臭です。
生理的口臭の原因は、
- 口の中が乾燥している、パサついている
- ニンニクやネギなどの臭いが強い食べ物を食べた時
- お酒
- タバコ
- 緊張やストレス
病的口臭の原因は、
- 虫歯や歯周病などの口腔内の病気
- 蓄膿症や扁桃炎など喉や鼻の病気
- 胃腸炎や胃拡張などの胃腸の病気
- 慢性気管支炎などの呼吸器系の病気
- そのほか、糖尿病や肝臓病、腎不全など
これらが口臭の原因となりたくさん上げましたが、実は口臭の原因の8割くらいは口腔内の問題と言われています。
口の中の細菌が食べ物などに含まれるタンパク質を分解して、臭いの元である硫化水素、メチルメルカプサン、ジメチルサルファイドを発生させます。
それらを合わせて揮発性硫黄化合物といい、それが臭いの元となります。
例えば朝起きた時にお口の中の臭いが気になることはありませんか?
これは夜寝ている時は唾液の分泌が減り、嫌気性菌(歯周病菌や虫歯菌など、空気を嫌う細菌)の活動が活発になり繁殖を繰り返し増殖していきます。
そこで口腔内に食べかすやプラークなどが残っているとそれを嫌気性菌が分解して、先ほど説明した揮発性硫黄化合物を作り出し臭いが発生するのです。
そのため、しっかり歯ブラシなどで汚れが取れていれば朝起きた時の口臭は少なくなりますが、たくさん汚れが残っていると臭いもひどくなります。
起きた直前ではなくてもお口が乾燥していると口腔内では同じことが起こっています。
それから虫歯があったり歯周病が進行していたりする場合、虫歯の部分や歯周ポケットの間などに虫歯菌や歯周病菌などの細菌が溜まっていて、そのような部分でも上記と同じことが起こっています。
そのため、虫歯や歯周病がある場合、そこで汚れが溜まっている場合でも口臭が発生してくるのです。
あとは舌苔という言葉を聞いたことはありますか?
口の粘膜は皮膚の垢と同じように細胞が剥がれ落ちて、舌に白くたまり腐敗します。それを舌苔といいます。
舌苔も口臭を発生させる大きな原因となります。
次回は口臭の予防方法などお話しますね。