口内炎は通常1〜2週間で自然に治っていきますが、痛みがとても強いため、可能であればなるべく早く治したいですよね。
治癒を促進する方法がいくつかあるので紹介していきます。
一番手軽で楽なのは薬を塗ることです。
ドラッグストアなど市販で購入することができますが、一番有名なのはケナログという軟膏です。
副腎資質ステロイドの作用により炎症を抑えます。
使い方としては、塗る前に歯磨きをして口腔内を清潔にします。
その後ティッシュなどで軽く水分を拭き取ってから綿棒で口内炎の部分を覆うようにケナログを塗ります。
できれば毎食後と就寝前の1日4回ほど塗ると治りが早くなるでしょう。
軟膏以外で、アフタッチという貼るタイプの薬もあります。
錠剤タイプの薬で、貼った後自然と薬が溶けていきます。
これもケナログと同様、歯磨きをして口腔内を清潔にした後薬を貼るようにしましょう。
喋る際などに違和感が出る場合があるので、気になる人は就寝時の使用をお勧めします。
これもドラッグストアや薬局で購入することができます。
またはイソジンでうがいをすることも有効です。
イソジンには細菌やウイルスに対して殺菌、消毒をする効果があります。
他のうがい薬にもそのような効果があるものはありますが、うがい薬にアルコールが入っているとそのアルコールにより唾液の量が減ってしまいます。
そのため、アルコールの入っているものは避けるようにしましょう。
薬を使いたくない場合、又は手元にない場合、家庭にあるものでも口内炎の治りを早くさせるものがあります。
それは塩や蜂蜜です。
塩や蜂蜜は殺菌効果があります。
ただ、特に塩は口内炎に直接塗るととても強い痛みが出るそうなので注意が必要です。
歯科医院ではレーザー治療で口内炎を治すという方法があります。
手間も費用もかかってしまいますが効果は抜群で、早ければ1日で治ってしまう場合もあります。
行っているところと行っていないところがあるので注意しましょう。
口内炎は2週間もすれば自然と治っていくものですが、それを過ぎても治る気配がない、または治ったと思ってもまた同じ場所に何度もできてしまう、1度に何個もできてしまうという場合があります。
もしかしたらそれは他の病気が原因で口内炎が発生しているという場合があります。
まず、原因不明の自己免疫疾患であるベーチェット病。
ベーチェット病を発症した場合は100%口内炎ができると言われています。
初期症状として直径1㎝ほどの口内炎が繰り返しできます。
口腔内以外の症状としては陰部に潰瘍ができたり、皮膚の炎症や目にも症状が診られることがあります。
また糖尿病も口の中に大きく関係していて、糖尿病になることによって免疫力が低下していまい細菌やウイルスに感染しやすくなります。
それによって口内炎ができやすくなってしまい、他にも歯周病が進行しやすくなるなど、口腔内に問題が出てくる場合が多いです。
白血病も身体の免疫細胞である白血球ががん化して数が減ってしまうため、免疫力が落ちてしまい口内炎ができやすくなってしまいます。
口の中には様々な種類の菌がたくさんいて、免疫力がなくなってしまうとそれらの活動を抑えることができなくなってしまうのです。
他には、舌に口内炎ができた場合で、白く変色したり、硬くなったり、しこりができている場合は舌癌である可能性もあります。
口内炎は円形や楕円形をしていて境界線がはっきりしているのに対し、舌癌の場合は境界線が曖昧でいびつな形をしています。
これらだけではありませんが、病気で口内炎ができるという場合があるため、2週間以上経っても治らない、同じ場所に何度もできてしまうという、形や色がいつもの違うという人は早いうちに歯科医院で診てもらうことが大切です。
病気で口内炎ができてしまう場合や、不意に噛んでしまったり、入れ歯や矯正の器具での刺激でできてしまう場合を除くと、普段の自分の行いが原因となる場合が多いです。
毎日の歯ブラシをしっかり行い、虫歯がある、歯周病になっている場合は歯科医院にて治す、またはできないように予防していく。
そうすることで口腔内が清潔に保たれます。
そして普段の生活でも、睡眠をしっかりとって規則正しい生活を送り、栄養バランスの整った食事を食べる。
これらを行うことによって口内炎は防げる場合が多いです。
そして口内炎を防ぐだけではなく、健康に毎日を過ごすことができます。
ぜひ意識してみてください。
もし口内炎ができてしまった場合も、早いうちに対処することによって悪化を防いだり、早めに治すことができます。
痛くて困っている場合はぜひ実践してみてください!