呼吸について意識したことはありますか?
普段当たり前に行っている「呼吸」がからだの免疫に大きく関係しています。
口で呼吸することを口呼吸(こうこきゅう)と言いますが、本来は鼻で呼吸する鼻呼吸(びこきゅう)が正しい呼吸方法です。
今回は、口呼吸から鼻呼吸に変えるだけで免疫力がアップすることについて解説していきます。
こんな人は口呼吸しているかも?!
- 口の中が乾きやすい
- 唇が乾燥して皮がむけている
- 無意識に口が開いている
- 鼻詰まりがある
- いびきをかいている
- 朝起きた時にのどが痛い
- 肥満気味である
口の中や唇が乾燥しやすい場合は、常に口が開いて口呼吸が習慣になっている場合があります。
花粉症や鼻詰まりなどで呼吸がしにくい場合は、一時的に口呼吸になりやすいですよね。
いびきをかいたり、朝起きた時にのどが痛い場合は寝ている時に口が開いて口呼吸になっているといったことが考えられます。
また、肥満になると首にも脂肪がついて気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
鼻の役割
鼻には匂いを感じる機能だけではなく、空気中のチリやウイルスが体の中に入るのを防ぐフィルターのような働きがあります。
くしゃみや鼻水はからだの防御反応です。
口呼吸のデメリット
口は、食べ物を取り込み、栄養を補給する最初の入り口ですが、呼吸することには適していません。
口呼吸をすることによるデメリットについて解説します。
風邪をひきやすくなる
口には、鼻のようなフィルターの役割がありません。
そのため、口呼吸によってウィルスがそのままからだの中に入ってしまいます。
さらにのどが乾燥して粘膜に炎症が起こり、インフルエンザや風邪をひきやすくなります。
虫歯や歯周病の原因になる
口腔内の乾燥によって虫歯や歯周病、口臭の原因にもなります。
唾液は口腔内を保護したり、再石灰化など歯を修復する大切な役割があります。
乾燥によって細菌が繁殖しやすく、口臭の原因にも。
集中力が低下する
鼻詰まりになることで頭がぼーっとしてスッキリしないといった経験はないでしょうか?
花粉症や鼻炎で口呼吸になることで集中力の低下、眠気を引き起こします。
代謝が低下
口呼吸は、酸素がからだ全体に届きにくい状態です。
酸素が十分にからだに行き渡らないと代謝が低下して疲れやすくなり、免疫力の低下につながります。
口呼吸を改善する方法
口呼吸を改善する方法について解説します。
鼻呼吸を意識する
唇を閉じ、鼻呼吸を意識するだけでも変わります。
この時に、上下の歯をピッタリとくっつけてしまうと顎や歯に負担がかかるので、上下の歯は離したままにしましょう。
サージカルテープを貼る
寝ている間に口が開いている場合は鼻呼吸を意識するのが難しいため、サージカルテープを貼るのも良いでしょう。
鼻の下から下唇の下あたりにテープを貼ることで、唇を閉じた状態をキープします。
専用のテープは薬局で販売しているため、気軽に購入できます。
口周りの筋肉を鍛える
口周りの筋肉を鍛えるには「あ〜い〜う〜べ〜」と口を動かす「あいうべ体操」がおすすめです。
一日一回、10 回程度繰り返すことで、口呼吸だけでなく、顔のたるみやしわの改善の効果も期待できます。
肥満を改善する
肥満を改善することで首回りが痩せて呼吸しやすくなり、いびきの改善にもなります。
耳鼻科を受診する
なかなか鼻詰まりが改善しない場合は、耳鼻科を受診しましょう。
そのままにしておくと、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害にもつながります。
口呼吸を鼻呼吸に変えるだけで免疫力がアップし、虫歯や歯周病、口臭など口腔内の健康にもつながります。
最近では口呼吸の方が増加しているので、子供のうちから口呼吸が習慣にならないようにすることが重要です。